10年先のことなんて考えない



私は会社員時代、月に500~700万円の副収入がありました。

ですが、最終的にクビになるまでに会社を辞めるつもりはありませんでした。
それは勤めている会社が大企業だったので、定年まで給料をもらえる事と退職金を受け取れる事に絶対的な安心感があったからです。

要はいくら目の前にお金があったとしても、それ以上に数十年間に渡って給料を受け取れる「安定」にかなりの魅力を感じていたという事です。


ただし、起業して4年経った今は当時の私の考えていた「安定」と今の私の考えている「安定」の概念は全く変わってしまいました。
そもそも、大企業に勤めていて毎月給料をもらえる、そしてその大企業自体が永続するということが幻想でしかありませんでした。

現に私が会社員時代は日本国内のデジタルカメラのマーケティングを担当していたのですが、コンパクトデジタルカメラの世界出荷台数は私が担当していた2011年と比較すると2013年には70%減となってしまいました。
そして、当時から今後の利益として期待されていたレンズ交換式デジタルカメラも2012年をピークに2013年は15%減となっています。

これは、スマートフォンのカメラ性能のアップやSNSの流行により、撮影してアップする文化が急速に広がったからだと考えられます。
恐らく、今後単体のハード販売で利益を上げる事は不可能になっていく事でしょう。

一社で売り上げ数百億を作っていた事業が数年で無くなってしまうという事です。
私はもう社内の事は分かりませんが、利益が出ない以上、組織の人員もかなり減っている事でしょう。


最近のニュースでは求人サービスをインターネットで展開するリブセンスにも同じような事が言えます。
求人広告の無料掲載や、採用祝い金で話題を集めた同社ですが、集客の導線は検索エンジンを主としていました。
ところが、グーグルのサイト評価基準が変わると、リブセンスの検索順位は大きく落ちてしまいました。

結果、検索エンジンという無料集客媒体では集客力が足りず、他の有料集客媒体を使う事になり最終的には利益が大幅に圧迫されました。
もちろん、優秀な方が引っ張る会社ですから挽回の手は打っているはずですが、勢いがあると言われる会社でもこのような事があるのです。

これに関しては1つ言える事があります。会社を上場させると売上を追っていく必要があります。
すると、ネットでリーチできる範囲では間違いなく早い段階で天井にぶつかってしまうのです。
ここで、さらにリーチを増やすためにはマスメディアでの広告がどうしても必要になります。

こうなってくると、利益を確保するためには求人広告出稿者に高額な広告費を頂かなくてはいけません。
しかし、プルおよびソフトプッシュで広告出稿者を集客するのにも限界があり、バリバリと仕事を取れる営業マンが大量に必要になってきます。

インターネットを使ったビジネスを展開すると、よっぽど画期的な発想から生まれたビジネスではない限り、売上を伸ばしていく事を考えた時には、優秀な営業マンが大量に必要になるという事です。


話は戻します。


以上の話から、私たちがこれまでに抱いていた「安定」というものは完全に幻想になってしまいました。
それは、元来幻想だったわけではありません。

私は今33才ですが、私の親の世代やそれよりも上の世代にはこの「安定」は確かにあったことでしょう。
しかし、あまりにも移り変わりの激しい現代においては、これまでの「安定」は存在しなくなってしまいました。


ですから、10年先の計画を立てる事は完全に無意味な世の中になっています。
もちろん、おおざっぱに「こうなりたいな~」と考えるのは必要です。ですが、事細かな計画は不要です。
よく、自己啓発の本を読んでいると「ゴールを設定し、そこから逆算して細分化してアクションせよ」というような内容の話が出てきます。
それ自体は正しいのだと思いますが、そのゴールを5年や10年先に設定してはいけません。
半年や長くても1年で考えた方が今の時代にはフィットします。

そして、私の場合はそもそもゴールからの逆算で考えていません。
積み上げ式です。
物凄く雑に言いますと「今日を最高に楽しく生きて明日も最高に楽しく生きれば、あさっても最高に楽しいでしょう。
これを繰り返せば、未来も間違いなく楽しいでしょう。」ということです。

何か刹那的に聞こえるかもしれませんが、これこそが目の前に本気になれる考え方であり、結果も着いてきます。目の前の事に打ち込まずして5年後10年後を考えても全く意味はありません。

そういう意味でいうと、サイバーエージェント藤田社長の「21世紀を代表する会社をつくる」というミッションはかなり腑に落ちます。
このレベルでの抽象度だからこそ、その過程は自由度を持ってそこへ向かえたのだと思います。


「安定」の部分に触れますと、私の結論としては、外部からもたらされる安定という物は無いということです。
大企業にいるから「安定」だ。公務員だから「安定」だという発想です。こういった物は、いまや100%存在しません。

では、本当の「安定」はどうしたら得られるかというと、どんな波が来てもその波に乗り切れる自信が出来た時です。
時代の変化は確実に起こり、今まで当たり前だった事が当たり前でなくなる時が来る事を認め、その変化に対応できる力があるという自信が出来ると、自分の心の中に「安定」が生まれるのだと体感しました。

だから、会社員時代に感じていた「安定」は全く魅力を感じません。

私は、今から5年先、10年先、ましてや一般的に定年退職するような先に自分が何をしているのかは想像がつきません。ですが、全く不安がないのは、自分の心の中に「安定」があるからでしょう。

Profile

名前:小玉歩
性別:男性

1981年生まれ、秋田県出身。

ネットビジネス界の異端児。一部上場企業で勤めながらも、副業で始めたネットビジネスで年収1億円を稼ぎ、会社をクビになってしまう。

この経験を書籍として出版した『クビでも年収1億円』(KADOKAWA)は処女作にして10万部という異例のヒット作となり、コミック版・実践編とシリーズ累計15万部を記録する。

その後も出版依頼が殺到し『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』(幻冬社)、『仮面社畜のススメ』(徳間書店)、『あなたはまだ本気出してないだけ』(朝日新聞出版)と立て続けにヒット作を生み出す。

現在ではネットビジネス界にとどまらず、某日本No.1口コミサイトの運営から50店舗超の美容室グループの集客コンサルティング、メジャーアーティストのWEBプロデュースや某テレビ番組のDVD販促キャンペーンのプロデュースを手掛けるなど、多岐に渡る事業において事業を展開。

経営者・事業家・マーケター・プロデューサー・コンサルタント・講演家と、決して一つの枠組みで括る事の出来ない存在だが、何より説得力のあるアウトプットとどんな人をも惹き付ける人間力を兼ね揃えた「エンターテイナー」として、日々ビジネスシーンに多大な影響を及ぼしている。

→小玉歩 公式メールマガジンはこちらから

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この経験を書籍として出版した『クビでも年収1億円』(KADOKAWA)は処女作にして10万部という異例のヒット作となり、コミック版・実践編とシリーズ累計15万部を記録する。

その後も出版依頼が殺到し『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』(幻冬社)、『仮面社畜のススメ』(徳間書店)、『あなたはまだ本気出してないだけ』(朝日新聞出版)と立て続けにヒット作を生み出す。

現在ではネットビジネス界にとどまらず、某日本No.1口コミサイトの運営から50店舗超の美容室グループの集客コンサルティング、メジャーアーティストのWEBプロデュースや某テレビ番組のDVD販促キャンペーンのプロデュースを手掛けるなど、多岐に渡る事業において事業を展開。

経営者・事業家・マーケター・プロデューサー・コンサルタント・講演家と、決して一つの枠組みで括る事の出来ない存在だが、何より説得力のあるアウトプットとどんな人をも惹き付ける人間力を兼ね揃えた「エンターテイナー」として、日々ビジネスシーンに多大な影響を及ぼしている。

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