人間の強さって、いかに重要な決断を多く下してきたかで決まってくと思います。
自分が起業して社長として4年間を過ごしてきて、これは間違いないと、さらに実感しています。
普通にサラリーマン生活をしている時って、重要な決断のシーンなんて無いじゃないですか。
大きな仕事の決裁権は結局上長にあるわけで、自分では殆ど決断してこないわけですよ。
だけど自分でビジネスを行うとそうはいかない。
全て自分で考えて自分で決断するわけです。
そんな事を日々積重ねていけば強くなるに決まっています。
サラリーマンが軟弱に見えるのはそのためです。
組織としてシステマチックに構築するために、末端の社員はほぼ「作業員」みたいなものにします。
「作業員」にはいちいち思考させているわけにはいかないので、そこに対して決裁権なんて与えません。
大企業であればあるほどそうですよ。
こういう面では中小企業の方が強いと思います。
活きの良い中小企業では、現場に決裁権をどんどん付与しています。
各人がしっかり考えて自分の責任のもと決断する。
もしくは、自由に決断させて、万が一の時には上司がしっかり尻拭いをする。
これ、素敵でしょ?
上長が決裁権を持っているのもそうですが、本質的には決断する事から逃げています。
私が営業をやっていたときなんて
「その場で絶対に結論を出さずに、必ず持ち帰って相談しろ」
って言われてました。
当時の私は、それを真に受けて従っていました。
商談では「持ち帰らせてください」が常套句。
「なんじゃ、そのヘナヘナ感は!」って思いますよね?
そんなのほっといて即断即決したら良かったのですが、当時の私にはそんな気概はありませんでした。
結局誰も責任を負いたくないわけで、だから決断もしたくないんですよ。
そうなるとやっぱり勝負弱い人間になると思います。
この先の時代に生き残れないでしょう。
でも、これって組織が組織であるためには仕方の無い事なんですよ。
例えば自分みたいな人間ばかりの会社だったら、滅茶苦茶になるに決まってます。
ルールをしっかり定めて、人材もは各箇所において均一なクオリティを保つ。
組織が誤作動を起こさないためには、そうしておかないといけません。
事項の重要度にもよりますが、決裁権は集約させないといけません。
現場で各々の判断で決済させると、間違いなく組織の誤作動が起こります。
だから、仕方ないんです。
そういう事言ったら「会社辞めちゃえ!」って私の場合は極論になっちゃうんですけどね・・・。
まあ、そこまでいかないとしても、様々なシーンで「自分で決断する」ということを意識するといいと思います。
それだけで「強さ」の部分は全然変わります。