5月に天然石事業部で「神戸国際宝飾展(IJK)」へ出展をしてきました。
その際に、こんな感じの記事をブログに書いています。
*引用長いです。
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一応国内最大の宝飾展ではありますが、新規の顧客を見つけるというよりも、既存のお客様へのお披露目会みたいな雰囲気がありますね、ここの国際宝飾展は。
ジュエリーもざっと見たところ、新品については相場の範囲内であり、特に衝撃的に価格が素敵な商品があるわけでもないので、これだったら、いつものお店でゆっくり買おうかなーという感じになります。
狙うとしたら、中古品という感じで、中古品を扱うブースには中国人バイヤーが目立っていました。
我々ジェムストーン業界の他のブースに「どうですか〜?」とチラチラお話を聞いてみましたが、「うちは常連さんが来てくれるから」ということで、やはり新規顧客の獲得は無いようです。
となるとだ!
この国際宝飾展というのは、「既存顧客に対するお披露目会」という点以外に、素敵ポイントは見つからないのです。
例えば、全く店舗を持たない問屋的な会社であれば、まだいいでしょう。
お客さんと直接お話ができる貴重な場ですから。
ただ、インターネットをバリバリ使っていて、かつ東京と大阪に店舗があるpremium stone galleryとしては、お披露目会以外の機能が無いんじゃないかと思うのであります。
もちろん、こういう華やかな場だからこそ、購入意欲が増すというポイントもあるでしょう。
それにしてもコマ代と造作や什器レンタルで300万円以上の費用負担と、社内の疲労度を考えると、悩ましいところです。
実際、ジェムストーン業界のネット老舗2強は出店していませんし。
だけどもねー、これがまた運営会社さんもうまいところがあって。
初日のうちに、来年の申し込みの営業が来るんです。
「いい場所が埋まってしまいますよー」って。
どういうことかというと、展示会の最終的な売上がわからないうちに、来年の契約を結ばねばならぬということです。
これやっぱり、場所が悪いと破滅的なので申し込んじゃうんです。
うまいですよー、マジで。
そして、今回特に気になったのが、うちの強みであるハイクオリティラインを、じっくり見るお客さんが少なかったことです。
これまでは、新規のお客さんでも立ち止まってじっくり見て、価格を聞いて来るということがあったんですね。
それが、今回はありませんでした。
ちょっと潮目が変わって来たのかなと思っています。
といっても、ここの需要自体がなくなったかというとそうではなくて、premium stone gallaryのお客さまはハイクオリティな商品を望まれるお客様が集まっており、実際にお求めいただいております。
ですから、展示会にそのようなお客様が、いらしていないということですね。
今のところの結論としては・・・
国際宝飾展の集客の限界がやって来ており、弊社が独自でネット集客をしっかとやっていくのが、最もハマるということです。
浮遊客層(富裕じゃなくてね)といいますか、どこがいいかな〜と探しているお客様は、リアルではなくネットにいるのだと思います。
店舗を持つ強みはもちろんありますが、やはり時代は強烈にインターネットに動いています。
とうことで、秋の東京国際宝飾展も初日に営業さんが来ると思いますが、来年の場所が悪くなったとしても、最終日まで状況を見極めていこうと心に決めました。
国際宝飾展3日間の売上よりも、生放送フラッシュセールの売上の方が大きいので、それ以外の機能の費用対効果をどう考えるのかは難しいところなんですよね。
それをいつもいつも悩んでおります。
華々しくて本当に素敵で、楽しいというのはあるのですが・・・。
さて、冷静な経営者&マーケッターとして、どう考えようか。
難しいですね。
数字で見えるので割り切れる部分と、数字で見えないので割り切れない部分があるんですなあ。
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とまあ、こんなことをダラダラと、書き連ねたわけでございます。
そこに来てですね、先日の生放送フラッシュセールですよ。
こちらでも告知しましたが、6月25日に開催しました。
恵比寿の店舗からYouTubeLIVEで、6時間の生放送をお送りしながら、セールしていったわけですね。
その売上ですが・・・
なんと「神戸国際宝飾展(IJK)」の、およそ倍ほどの金額となりました。
超大々的なイベントの倍ですよ。
さらに言うと、宝飾店は3日間ですが、生放送フラッシュセールは6時間です。
もっともっと言うと、宝飾店は300万円以上の経費がかかりますが、生放送フラッシュセールは経費無し。(人件費・電気代はありますが)
むしろ、社内一丸となってやるので、なんだか団結力がアップしてる。
そして、顧客との接触時間も長いので、良い感じの関係性ができていく。
もっと言えば、恵比寿のお店でやるので、商品だったり人々の移動が無いので、疲労度のレベルが桁違いに低い。
もっともっともっと言ってしまうと・・・
6月のラスト2日間で、決算セールスを開催したんですね。
この2日間の売上の方が「神戸国際宝飾展(IJK)」の売上より、大きかったんですよ。
ここまで明らかな結果が出ると、さすがに迷わないですね。
今後の国際宝飾展は、完全に回避の方向でいきます。
ただ、前にも書いた通り、その会期中に来年の予約を取っちゃうので、2018年分は出ることになっています。
とはいえ、キャンセル料をお支払いして、辞退することも視野に入れてもいいかなと、それくらいまでに思っています。
国際宝飾展は確かに華やかで、ゴージャスな雰囲気がありますよね。
ただ、やっぱり思うのは、今の時代にオフラインにお客様に来ていただくのは大変ということです。
しかも、大きなイベントなので会場が大きく、そうなると市街地から離れた場所で、イベントが開催されることになります。
会場まで市街地から1時間近くかかったり。
そういえば、昨年の秋には新宿の自宅から、パシフィコ横浜に車で毎日通って、マジで死にそうになりましたもん。
帰りは大体渋滞に巻き込まれますし。
まあ、オーディオ教材での学習がはかどりましたが・・・
あとは、やはりインターネットビジネスの、約8年に渡る修行が効いていると思います。
リードさんの集客力よりも、弊社のネット集客の方が効いていますね。
特にセグメントを明確にした、新規顧客の集客は完全勝利です。
セグメント無視でバサッと集めるのは、リードさんの方がもちろん強いでしょう。
万単位のお客さんなんて、我々には到底集められません。
ただ、そういった感じで集めたとしても、これまた全く意味無いんですよね。
と言いますか、新規顧客というよりも、既存顧客に繰り返し来ていただいている、そんな状況かと思っています。
premium stone galleryについては、私たちのイメージするお客様が、どんどん増えてきました。
お客様が我々に求めるものと、我々が提示したいものの、マッチングが深まっている印象です。
特に今回の生放送フラッシュセールでは、確信レベルでの深まりを感じました。
インターネットが物凄いので、店舗がいらないかというと、それはまた別の話になります。
さすがに、当店でも超高額ラインは、実物をご覧になってから、お買い上げ頂きたいと思っています。
もちろん、お客様も実物を、ご覧になりたいに決まっています。
一点ものですから、色々と比較してもらいたいですし。
ただ、それにしてもインターネットで当店の存在を知っていただくわけです。
これはインターネットマーケティングを知り、さらに広い視点でのマーケティングを駆使することで相乗効果が見られると思います。
実際に売上だけを見たとしても、店舗を辞める理由というのは、今もってどこにも存在しましせん。
とはいえ、インターネットマーケティングを使いこなせない実店舗というのは、今後厳しいんじゃないかと思います。
ちょいと人手不足で心斎橋店は、お休みを頂いていました。
で・す・が!!
今期は超強力な布陣を形成して、心斎橋店を再稼動させていきます。
ここの業界に与えるインパクトは、かなりヤバいはずです。
私が見ているのは、この業界の制圧です。
ライバルを全てなぎ倒していきます。
マーケティング力と資金力で、長期戦の覚悟でやっていくつもりです。
相変わらず新参者が暴れると業界の人々からは嫌われます。
ですが、常に視点はお客様を向きます。
同業の顔色をある程度は伺いますが、一番大事なのはお客様です。
お客様にハッピーなお買い物体験を提供し、天然石の美しさ、楽しさを味わってもらう。
信頼関係を結び、お互いがお互いを思いやれる。
そういうお店を作っていきたいです。
デジタルな世界が浸透する中で、アナログの暖かさをしっかり持つことが、この業界では不可欠だと思います。
私自身が、お買い物にそういう部分を重要視していますからね。