自己プロデュース力って大事だな〜と思います。
別に取り繕ったりしたり、ことさらに自分を良く見せるとか、そういう事ではありませんよ。
より自分を効果的に「魅せる」というのが表現としては近いかもしれませんね。
サラリーマンとして、会社の中だけの狭い狭い世界で生きて行くなら構いません。
でも、そういった狭い枠から飛び出して生きるならば、ネットで何か自分を表現するのは絶対に避けられない時代です。
むしろ編集者の箕輪さんみたいに、サラリーマンであっても縦横無尽に自分を表現した方が、仕事が無限に広がると思います。
まあ、表現するっていうのはネット上に限りませんが、どんな個人にでも同じように門戸が開かれてるのがネットです。
そんな感じで誰でも表現できる時代であるからこそ、自己プロデュース力ってのは大事だと思うんです。
一般的な話から急に我々界隈の世界の話になりますよ。
何でここまでクソみたいなプロダクトローンチだらけになってしまったんだろうかって考えたわけですよ。
それはコンテンツホルダーやメルマガ・ブログを書いている情報発信者の、自己プロデュース力が極めて低いからだと思ったんです。
以前ってコンテンツを販売するにしても、プロダクトローンチをやるにしても、みんな全部自前でやっていたんですよ。
たった1人でとは言わずとも、プラスαちょっとした仲間の協力ぐらい。
でも、最終的なディレクションは自らが行う感じでした。
最初の絵は自分で書きますし、最終的なOK・NGも自分で出す。
なので、作戦練るのも自分なら、前面に出るのも自分なわけです。
だけど、最近って自己プロデュース力を持ってる人がいないわけですよ。
となると、プロデューサー的な人がいて、コンテンツホルダーは全てをそこに任せてしまうわけなんです。
そこに来て最近驚いたのは「どんなシナリオでも文句言いませーん」みたいな契約書にサインさせられるんです。
それでさ、プロデューサーもアーティストを長く育てるように、しっかりと将来を見てプロデュースしたらいいですよ。
でも、そんな視点なんて全く無い。
とにかく売れればいいだけ。
とにかく売れればいいだけだし、自分が出るわけではないから、コンテンツホルダーに滅茶苦茶に芝居じみた事をやらせる。
あれは、ダサいわー。
やらされてる感見え見えのダサいわー。
ご本人よ、マジでそんなんでいいの?
さらにだ。
最近は無駄にプロジェクトも大きくなっているんですよ。
全体見るプロデューサーがいて、リストを集めるチームがあって、動画を撮影編集するチームがあって、レターや動画ページを作るチームがあって、さらに電話クロージングのチームがあったと思ったら、あげくにサポートのチームがあったりする。
↑
そして、これが全部別々の会社だったりするんですよ。
ひえ〜。
そんな感じで規模を大きくして売上も必死に大きくして・・・
それで、何社かで分配するでしょ。
これって無駄じゃね?
一社でコンパクトにキャンペーンをやった方が機動性が高いし、色んな所で無理しなくてもいいし、収益性も高くなると思うんです。
分業体制も、それはそれでいいのかなぁ。
でも、無駄なコミュニケーションや、色んな齟齬が起こると思うんですよね。
無駄は100歩譲っていいでしょう。
それしかできない会社が、プロジェクトのおかげで仕事にありつける事もありますし、専門化してるからこそレベルが上がるかもしれませんし。
だけど、ヤバいと思うのは
・コンテンツホルダーの意思はプロジェクトに反映されない
・コンテンツホルダーの得る金銭的利益が超少ない
・プロジェクトを支えるために無理やり売りを作っている
・不要なモノを高額でたくさん売るようになる
こういった点なんですよ。
あ〜、これはマズい。
マズいですよ。
「暴走」と呼べるレベル。
この「暴走」は誰かが引き起こしているのはなく、体制が起こしてるんでしょう。
業界のサイズ、コンテンツの許容量、指導者となるコンテンツホルダーの器、こういったモノに対してオーバーマーケティングだと思うんです。
だけど、冒頭に行った通り、諸悪の根源というのは自己プロデュース力の無さです。
売れそうなコンテンツができたら、マーケティングができる会社に行って「プロデュースお願いしまーす」みたいな感じになるじゃないですか。
そして、ウケそうなコンテンツならビッグチームが組成されて、オーバーマーケティングが始まる。
ここ数年そんな感じ。
それじゃあダメなんです。
コンテンツホルダーってさ、みんなゼロから頑張ってきて何らかの結果を出すわけでしょ。
そして、さらに実践を重ねる事で、ノウハウに磨きをかけてオリジナリティを生み出して行く。
そのオリジナリティの再現性を何度も検証して、コンテンツとして世に出せるものになるわけ。
私はFMCを3年半やってきて、その血の滲むような努力をする多くの姿を見てきています。
そこまで頑張って、その先にピローンじゃもったいない。
こうなった時に大事なのが、自己プロデュース力だと思うんです。
自分自身をプロデュースして、自分のコンテンツをプロデュースする。
そりゃあ、勉強すべきことがたくさんあるので大変ですよ。
今までと全くやる事が違うので、悩む事もあると思いますよ。
だけど、そこは頑張った方がいいです。
プロデュースを誰かにお願いして、こっぱずかしい小芝居をやらされて、アンコントラーブルな世界に放り込まれて行くより絶対にいい。
そんなのマジでカッコよくない。
オーバーマーケティングをかまして10億円とか売り上げるよりも、自分で悩みながらも頑張って進んで3000万円を売り上げる方が、尊いと思うんだよな〜。
尊いというか世界平和ですよ。
全て自分のコントロール下ですし。
不必要な人に不必要な商品を無理に売る必要はないですし。
何かあっても全て自分の責任ですし。
でも一番は・・・
自分の考えや意見や存在や、いわゆる「世界」みたいなのを自分自身で表現できる事
これが重要だと思うんです。
こーんな良い時代に生きているのに、ここを放棄するのはもったいない。
こと我々の世界の話で言うと、プロジェクトを組まれてしまってオーバーマーケティングをされると、自分の「世界」なんてズタボロです。
完全におしまい。
プロデューサーに作られた「自分の世界」をその後も生きる器用さを持っていればいいですよ。
まあ、でもそれって幸せなのかな〜。
短期的に数千万円とか億とか入って、でも、そこに自分はいないみたいな、そんなのでいいのかな〜。
ずっと、自己プロデュースをしてきた私が昨今のローンチを見てきた中で、そんなことを思ったりしているわけです。
プロデューサーが優秀だったらいいですよ。
私の『クビでも年収1億円』をプロデュースしてくれた長倉さんみたいに、その書籍一点の話だけではなく、後のビジネス、ひいては人生までちゃんと考えてくれればいいです。
でも、ローンチとかをやる人に、そんな凄い人なんていないです。
みーんな目先だけ。お金だけ。
だからこそ、自己プロデュース力をつけていこうではありませんかと強く思うわけなんですよ。
そうじゃないと、この業界だとかなり大変なことになっちゃう。
先が無くなっちゃう。
自己満足の追求をする人生が、死ぬ間際に最も後悔が無いと思います。
もちろん、他人に迷惑をかけない形での自己満足ですよ。
その自己満足の追求をするためにも、他者からのコントロール下に置かれた状況にいちゃダメですよね。
自分の事を自分で表現できなくなるって、かなりヤバい状況ですから。
そんな事を思う今日この頃でした。
自己プロデュース力。
しっかりと考えていきましょう。