誰でも稼げちゃう恐ろしい時代・・・。

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小玉 歩

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いやー、本当にすごい時代になってきました。

一昔前までは詐欺系の代名詞のようだった「ツールを動かすだけで月収100万円」が、現実のような感じになってきているんです。


もちろん「ツールを動かすだけ」と言うと、それは流石に語弊がありますよ。

でも、殆どそんな感じです。

これは無在庫転売ビジネスのジャンルで、かなり発展してきている手法です。


簡単に言えば・・・

AというプラットフォームとBというプラットフォームで、価格差のある商品を出品する。

何が売れるかわからないけれど、無在庫なので片っ端から出品して、売れたら仕入れるようにする。

その「片っ端から」のスピードを上げ、大量に出品するためにツールで自動化されているわけです。

しかも、仕入れ側のプラットフォームで価格が変わったり在庫切れになると、販売側のプラットフォームでも自動的にツールで修正がかかるります。


片っ端から出品していくので、どれかしらは売れるわけなんですよ。

更に言えば在庫を抱えないので、高利益率で出品をしておいて、売れたら凄い利益が出たりする。


って、ここまで読んでいくと「机上の空論じゃん?」と思うでしょう。

ですが、これで実際にたくさんの人が、月に数十万円から百万円以上を稼いでしまっているから恐ろしいです。


やる事といえば顧客対応と仕入れと発送くらいですよね。

発送は業者を使ってしまえば、殆どやることもない。

顧客対応と仕入れに関しても、マニュアル化して外注にお願いすれば、これまた自分がやることもない。

ツールを動かすことも外注化できる。


これは、ツールどころか、何もしなくても・・・

そんな世界になってきています。


いやー、これはとんでもないなと思います。

私の入り口は転売ビジネスだったのですが、もう今はやっていません。

まさか、こんな世界になるとはなー。


こんなノウハウを作り出したり、ツールを作ったりした人ってのは、まさに初心者の味方でしょう。

マジで何もできないような人でも、単純作業だけで稼げてしまいますから。


私がいる世界というものは、高い志とかというよりも「まずは、お金を稼がねば」という人が大多数だと思います。

私もそうでしたし。


ですから、初心者にはツールを使った無在庫転売はかなり良いですよね。

面白い面白くないとかではなく、ビジネス力がつくとかでもなく、とにかく稼げるというのが重要。

そういう意味では良いです。


ただし、これで終わったらダメ。

数十万円を稼いで満足したら、これは本当にダメですよ。



まず、第一にこの手法で稼いでも、力は全くついていないから。

私が転売ビジネスをやっていた頃は、綿密なリサーチや商品知識、高く売るためのテクニックだったりリピート戦略なんかも、いっちょまえに考えていたんです。

今思えば、マーケティング的な事を、ちらっと考え始めたのがこの段階でした。

頭を使ってあーだこーだ考えましたよ。

ですので、月100万円を稼ぐ頃には、プチマーケッターになっていたんです。


ですが、ツールを使った転売だと、何を出品しているのかすら把握できていない状態で稼げちゃう。

こりゃあ、力がつくわけもない。

「100万円稼ぎました!」と聞くと、これまでなら実力的にも結構なところに来ていたわけです。

それが、今ではビジネス力なんか全く無くても稼げてしまうんです。

恐ろしや・・・。



そして、第二にこの手法では、稼ぎ続けることはできないから。

大前提として言っておきたいのが、稼ぎ続けられる手法なんてのは、そもそも無いってことです。

稼ぎ続けられるように見えても、やはり細かいところではマイナーチェンジをしたり、ブラッシュアップしたりしながら時代の流れに合わせる必要があります。

それは、ネットビジネスの世界だけではなく、世の中のビジネス全てにおいて言えることです。

時代に対応しきれなかった会社は、どんどん業績が落ちていますよね?


例えば「情報発信ビジネス」という大枠では稼ぎ続けることはできます。

ただし、時代時代で力を入れる媒体が変わっていったり、オンラインとオフラインの使い方が変わっていったりと変化があります。

そういう変化に対応しきれない人は、ビジネスが小さくなっていきます。


ただ、このツールを使った転売は、そういう次元の話じゃないんですよね。

そもそも、この手法自体が全く使えなくなることもあるんです。

マイナーチェンジとか時代に対応するとかの話ではなく、完全に無くなるって事です。


やっぱり、ある程度裏をかいた手法なわけですよ。

グレーまでとは言いませんが、それに近いやり方なので、規制されちゃう可能性は高いです。

突然できなくなったります。


私の会社でも、月に数百万円の利益が出ていた手法が、翌月に全く使えなくなるなんてことは、これまでに何度もありました。

私がビジネスを始める前なんてのは、ちょっとギリギリな情報商材のレターをPPC広告に普通に出すことができて、利益率300%なんて時代もあったそうです。

もちろん、この手法も今は全く使えません。


こうなった時に完全に消えてしまう人と、それでも生き残っていける人がいます。

消えてしまう人は、その手法で稼ぐことに、あぐらをかいてしまっている人。

生き残っていける人は、状況を理解して、それで稼ぎながらも他のビジネスを研究して、二の矢、三の矢を用意していた人。


私が今とっても危惧しているのは、ツールを使った転売で稼いでいる人が、それで満足してしまっている事です。

お金を稼げるようになったのは、素晴らしいですし、喜ぶべき事です。

めでたい事、この上なしです。


ですが、ここで止まっていると後々に大変なことが待っています。

まあ、1年か長ければ2年は、その手法は通用するでしょう。

それまでにガツンと稼ぐのは、大いに稼いで欲しいと思います。

ただ、それと同時にビジネス力を、しっかりと身につけて欲しいのです。


そうしないと、ある日突然に収入がゼロになってしまいますよ。

突然やって来ます。

この転売が実践できなくなる時が。

ですから、その時が来るまでにビジネス力をつけて欲しいのです。


例えば、良いか悪いかは別として、規約とのイタチごっこになった時に能力があればイタチごっこを、あの手この手でやっていけます。

考える頭があるからです。

これが、脳味噌停止のまんまで何ヶ月もツールで稼いでいたら、考えることもできなくなります。

とはいえ、イタチごっこも限界があるんですけどね・・・


いずれにしても、ある程度稼いだら次のステージを見据えましょう。


物販ビジネスをやっていくならば、単純転売ではない物販をやる。

私が天然石ビジネスでやっているように、商品を発掘して自分で仕入れて来て、ショップをブランディングして、店舗とウェブで展開してみたり。

前村のように正規商流からど真ん中の仕入れをして、メーカーの意向に沿った形で販売するのは超真っ当で良いです。

中古品やアンティーク品のような物を海外から仕入れて国内販売するのは、個人的にとっても好きなビジネスです。


物販にこだわる必要はありません。

情報発信ビジネスをスタートしても良いし、ブログでアフィリエイトも良いでしょう。

YouTuberってのも今時で、それは良いんじゃないですかね。

とにかく何でも良いので、腰を据えて取り組むビジネスを開始していくべきだという事です。

転売がしっかり外注化されていたら、新たなビジネスにも取りかかれますから。


とはいえ、何に取りかかるとしても、ツールでの転売とは別格の難易度です。

かなり勉強しなければいけません。

大変だと思いますが、やるしかありません。


FMCでも、ここ最近は転売で稼ぐ人が、どんどん生まれて来ています。

これは、とっても嬉しい事です。

ただ、その結果とビジネス力が全く比例していない彼らの状況に、強い危機感も感じています。

そして、そこに安住しているような雰囲気がするのもヤバイと思うのです。


まあ、今全く結果が出ていない人は、ツールでも何でもかまいませんよ。

とにかく「稼ぐ!」という結果を掴み取りましょうよ。

みんな最初の動機ってのはそこなので。

うっかり、この記事を読んだ人も、とりあえず一旦忘れてツールぶん回して、どんどん稼いでいってください。

「やるだけで稼げる」とは正にこれで、本当に誰でも稼げてしまいますよ。



ですが!!

何はともあれ稼ぐみたいなステージを超えた人は、力をつけなくてはいけません。

お金を稼げるようになったら、欲しいもの買ったり、食べたいもの買ったり、行きたい所への旅行をしたり・・・

そういう事を済ませてしまいましょう。


そうしたら、後は自己投資。

お金も時間も自分の成長に使ってください。

今の手法が使えていて収入が継続しているうちに、しっかりと力をつけておくのです。


曲がりなりにも我々は起業をしたわけですよ。

それが転売であってもね。

会社に属さず自分で行きていく決断をしたわけですよね。

であれば、一生自分で食っていくために、すべき事をしなければいけません。

それが「力をつけていく」という事です。



・・・って、小難しいこと言いましたけど!

ある程度までやると、マーケティングの楽しさが分かってきて、お勉強もお勉強じゃなくなります。

一見難しそうな本も楽しく読んじゃう。

毎日が発見で、毎日がワクワク盛りだくさん。

そんな時がやって来ますよ。


ある程度までは危機感で頑張って欲しいし、ある程度からは楽しさで進んで欲しい。

そんな事を思っています。

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