YouTubeメンバーシップの9割は上手くいかない。

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小玉 歩

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YouTubeで最近メンバーシップを使う人が増えてきました。

ただ、情報の濃淡だけで無料と有料を分けようとすると、上手くはいかないでしょう。


どういうことかというと、

通常のYouTube → 一般的な情報、ライトな情報

メンバーシップ → 深い情報、専門的な情報

これだけで、お金を頂く・頂かないという違いを出すのは難しいということです。


ここで違いを出せるのは、表からは見えない具体的な活動や(いわゆる裏側的な)、その活動の結果からの考察をリアルに発信できること。

そして、その活動自体が同業者には真似できないような「際立ったオリジナリティ」を持っていること。

もちろん、他にも色々と条件はありますが、まずはこの2つが満たされる必要があります。


ですから、例えば僕がメンバーシップをやったとして、そこで「WEB広告のノウハウを動画でアップする・・・」みたいなことをやったとしても、成り立ちません。

というのも、こういった情報には、実はあまり価値が無いんですね。


実際に僕の会社はWEB広告が超得意です。

コンテンツ販売もそうですし、通販事業もWEB広告が得意だから売上が大きくなっています。

とはいえ、その手法が誰も知らない秘密の方法かというと、そんなことはありません。

WEB広告をある程度やっている人であれば、普通に知っているような方法なんですよ。


ただ、細部において他の人や他の会社よりも、しっかりこだわって良い数字を追求しているから、結果につながっていると。

それだけの話です。


となると「WEB広告のノウハウ」なんてのは、僕だけがアップできるような内容ではなく、誰でもアップできちゃいますよね。

実は、WEB広告に限らず僕が持っているノウハウ系のほとんどは、そういった類いのものです。

ということで、僕は情報の濃淡だけでメンバーシップのようなサブスクはできません。


これから、メンバーシップをやろうとしているビジネス系YouTuberのほとんども、情報の濃淡だけでメンバーシップを続けるのは無理ですよ。

だって、あなたの活動に「際立ったオリジナリティ」ってありますか?

おそらく、まあまあ普通だと思うんですよ。

まあまあ普通な人だと、情報の濃淡をつけ続けることが難しいです。


いわゆるネタ切れが起こります。


そうなったときにどうなるかというと、大きくは2つのパターンのどちらかに進みます。

1つは、メンバーシップ以外の動画をアップせず、メンバーシップ動画のみの制作になる。

もう1つは、メンバーシップもそれ以外も、情報の深さや専門性に差がない動画をアップするようになる。

こんな感じです。


これからメンバーシップを始めようとする人は、まだまだチャンネルの規模を大きくしたい人が多いはず。

ですから、メンバーシップ以外の動画をアップしなくなるというのは、選択肢としては無いですよね。

そんな感じで、割と早い段階でドン詰まってしまい、続けられなくなるでしょう。


では、メンバーシップなんてものは、ビジネス系YouTuberでは成り立たないのかというと、決してそんなことはありません。

僕が言っているのは、情報の濃淡だけで有料と無料を分けるのはしんどいという話です。

ただ、ここに対する解決策は簡単で、メンバーシップを「コミュニティ運営」だと考えること。


恐らく、ほとんどの人がメンバーシップを「YouTube動画を有料でお届けするサブスク」という感覚で見ていると思うんですね。

その感覚で行っちゃうと、ここまでお話ししてきた感じで上手くいきません。

情報には価値がない、もしくはお金を頂けるほど価値のある情報を発信できる人なんて、殆どいないからです。

だとしたら、情報以外の価値を提供しなければいけないんです。(ここ大事)

メンバーシップ限定の動画をただただアップするだけではなく、他のこともやれよってこと。


このメンバーシップというのは、先ほど「コミュニティ運営」ということを言いましたが、要はオンラインサロン的に考えていかなければいけないんです。

メンバーシップの特典内容を見ると、動画アップ以外の大事なことがわかりますよ。


大きくは、

・メンバー限定のコミュニティ投稿

・メンバー限定のライブ配信

この2つですね。


ただただ、これをやっていけば「コミュニティ運営」となるかといえば、そんな簡単なことではありません。(コミュニティ運営とは何なのかって話は、また別の機会にします)

でも、この2つはメンバーシップを「コミュニティ運営」として考えるには有効なツールですよね。


つまるところ、あれです。

GoogleとしてはYouTubeのコンテンツやチャンネル登録者を基盤として、オンラインサロンのようなコミュニティビジネスをGoogleのプラットフォーム上でやって欲しいんだと思うんです。

決済もGoogle上でやって欲しいと。


その人の存在や活動そのものに「際立ったオリジナリティ」があって、その人の裏側的なものを見せたり、その裏側を語ったりするだけで強いコンテンツになる人っているじゃないですか。

お部屋の動画をアップするだけで、強烈にYouTube動画が再生されるような人。

でも、多くの人ってそうじゃないわけですよ。

小玉のお部屋の動画なんて、誰も見たくないでしょ。

ですから、もしも我々のような普通の感じの人がメンバーシップを始め、継続していくためには、メンバーシップを「コミュニティ運営」と考えなければいけません。


となると、すでにオンラインサロンのような感じで有料コミュニティを運営している人には、YouTubeメンバーシップを始めるのってかなり難しいんですよ。

メンバーシップでやるべきことを、すでにオンラインサロンでやっているはずですからね。

オンラインサロンと明確な違いのある「引きの強い企画」があれば別ですが、そうでなければ難しいです。


恐らくすでにオンラインサロンをやっている人は、みんなそう考えているはずです。

「メンバーシップの波には乗りたいけど、ちょっと簡単じゃないぞ」と。

僕もそうです。


これからオンラインサロンを始めようかと考えていた人は、メンバーシップをオンラインサロンにしたら良いと思います。

YouTubeが上手く行っているのであれば、割とスムーズに行くんじゃないでしょうか。


あとは、こんな話もありますね。

「YouTubeでは一般受けしない動画は再生回数が伸びないから、チャンネルの評価が悪くなる。だから、そういった動画は今のチャンネルにはアップできない。」

これはYouTubeのアルゴリズム的にはとっても正しいです。

実は、その一般受けする動画をひたすら出し続けるのが嫌だな〜と思って、僕はYouTubeを本格的にやるのに腰が重たかったんですね。(でも、やったらちゃんと楽しくなっています。笑)


でも、だからといって一般受けしないような深めの内容を発信するために、その場を有料にするというのは難しいです。

その価値が無いというわけではなく、それだけでお金を「頂き続ける」ことが難しい。

僕なんかは一般受けという部分から深掘りした内容については、単純にFRONTLINE WROKSベーシッククラスのライブで話したり、YouTubeに別チャンネルを作って発信しています。

FRONTLINE WROKSベーシッククラスは無料ですし、YouTubeの別チャンネルも普通にYouTubeなので無料。


もちろん、FRONTLINE WROKSの有料クラスでは、有料でしか見れない動画コンテンツもありますよ。

ただ、これだけでお金を「頂き続ける」ことはできません。

情報の濃淡以外の部分で、有料と無料に大きな差があるという感じですね。


ということで、これからYouTubeメンバーシップを始めようと考えている方は、今回の話をちょいと考えてみましょう。

また、小玉の一般受けしないような深めの内容を聞いてみたいという方は、無料ですのでFRONTLINE WROKSベーシッククラスをのぞいてみてください。

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