僕は、これまで色々なところで「動画編集は稼げますよ!」と言ってきました。
そのため
「小玉! なんだよ! このタイトル! ふざんけんな!」って思っている人もいるかもしれませんね。
ただ、ちゃんとお伝えすると・・・
副業での動画編集は、やっぱりオススメなんですよ。
時代背景として、今後
世の中の情報の多くは動画に置き換わっていくわけで、実際にYouTubeなどの動画を見てる人は増えているじゃないですか。
さらに言うと、僕自身もビジネスにYouTubeを活用していますし、これからYouTubeを使う人が、どんどん増えていくことは間違いありません。
僕の会社でも動画編集者がほしいぐらいですよ。
では、なぜタイトルを「副業での動画編集は稼げない・・・」と設定したのか?
それは、このままだと
「稼げない動画編集者が量産される」
と感じたからです。
実際に、僕もYouTubeを配信しているわけなんですが、状況としては社内の動画担当の人間がもう手一杯なんですね。
撮影しているけど、編集待ちの動画が山ほどあります。
でも、本音としては、もっとハイスピードで動画をどんどんアップしていきたいんですよ。
そこで、動画編集を外注しようと、クラウドワークスでコンペを開催しました。
コンペの内容は、撮影した素材を渡して、動画としてYouTubeにアップできる状態まで編集して完成させるというもの。
「期限は1週間で、採用された方には報酬3万円支払います」
こんな感じのコンペだったんですよ。
それで、応募してくださった方が25名いたんですね。
その応募をみて、僕は「あと3人ほど新しい動画編集者とお仕事できたら、めちゃくちゃ助かる」ってワクワクしていたんです。
そうしたら、
実際に動画を1週間後に送ってくれたのは、25名中なんと9名だけ。
「えっ!?」ってなりましたね(笑)
あとは期日を守らない人がいたり、そもそもこちら側の意図を理解していない人もいました。
一応、聞いたわけですよ。
「期日過ぎてますけど、動画はいかがでしょうか?」
みたいな感じで。
そしたら、なんと
「やっぱり無理でした・・・」
という返信がくるわけです。
あとは、最初だけ、すごいやる気のあるメッセージを送ってきて、すぐに音信不通になる人もいたりして、げんなりしました。
まぁ、そういうのは「コンペのあるある」なんですけどね。
実際に9名が動画を納品してくれたわけなんですが、その動画を見て、大きな問題点が4つ浮上してきたんです。
まず1つ目が
「テロップが変」。
たとえば、「なんで、そのフォント使うかな~」みたいな感じだったり、そもそも「そのダサいフォントなんですか?」みたいな感じで、センスがない。
2つ目は
「誤字脱字が多い」。
これはただの不注意ですよね。納品する際に最後にチェックしていないことがバレバレです。
3つ目は
「音が割れている」。
素材の動画はちゃんとレベルを見てピンマイクで録っているわけなので、編集の段階でのコントロールミスで、音のレベルを上げすぎているんですね。
しかも、その割れているのに気づかないで納品するって・・・。
4つ目は
「カット編集が適当すぎる」。
動画としてのつながりがおかしかったり、なんでそこで切ってるの?とか。
大事な話したのに、その部分がごっそり消えているなんてことも。
それで、この4つの問題を考えたときに、おそらく応募してきた人たちのレベル感っていうのは、
編集ソフトの使い方を覚えただけくらいの感じなんですよね。
もちろん、ただ覚えただけでは、仕事にならないわけで。
さすがにそのレベルで、お金をいただけるかと言えば、正直厳しいと思いました。
まとめると、
25名のうち16名が音信普通で、納品していただいた9名も採用するには厳しい感じだったわけです。
応募した方で、これを読んでいる人がいたら、気を悪くするかもしれないと一瞬考えましたが、今後の仕事のためにも、きちんとお伝えしておこうと思いました。
「じゃーこれから動画編集で食っていくためには何をすればいいのか?」
そう思ったあなたに、やってほしい3つのことを紹介していきますね。
まず1つ目は
「業界研究」。
今回はYouTubeにアップする動画の編集としてお仕事を依頼しているわけですよ。
であれば、まず絶対的にYouTubeの研究しないとダメですよね。
たとえば、こういうジャンルだったら、こんな感じの雰囲気で、こんな感じのテロップで、こんな感じのカット割りで・・・とか。
ジャンルごとにお作法みたいなのがあるじゃないですか。
まずそれを研究する。
これは最低限やるべきことだと思います。
2つ目は
「トレンド分析」です。
お仕事をするうえで、その業界における最新のトレンドを把握しておくのは必須事項です。
時代によって、その時々の流行りというのが、あるわけですよ。
これはYouTubeに限らず、テレビとか見ていても、最近のテレビと昔と違って編集も違うし、テロップの使い方も違うので、そういったトレンドをつかまないといけないんです。
3つ目は
「コピーライティングを学ぶべし」。
これは、遠回りのように見えて、すごく近道な考え方だなと改めて気づいたわけです。
文章の構成がわからない人があまりにも多いな~って思いました。
「なんでそこで動画切っちゃうの?」とか、「なんでそこの大事な言葉を削っちゃったかな?」とか。
逆に、この言葉はいらないのでカットしてほしいのに残ってますね~なんてこともありました。
そもそも、文章を理解していなかったり、正しく文章を読み書きできないから、そういったことが起こるわけですよ。
なので、コピーライティングは学ぶべきなんです。
もしかしたら、コピーライティングを勉強するって表現すると、ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、基本的な文章の読み書きの能力を上げると、動画で使うべきところ、不要なところが自然と見えてきます。
動画編集がうまくなるためには「コピーライティングを学ぶこと」が重要だと感じました。
ということで、3つの改善ポイントをお伝えしてきましたが、一番大事なのは、発注者の目的や意図を汲んで、それを実現させるための編集ができるかどうか、そこに尽きるわけです。
「発注している人が、何を求めているのか?」
それは人によってそれぞれ違いますが、大前提として、何か伝えたいことがあるから発信しているわけじゃないですか。
この発信者の想いが、より伝わるような編集ができるかどうかが大事なんですよ。
「伝えたいことが正しく伝わる」というのは、絶対条件みたいなもので。
その絶対条件をクリアしたうえで、さらに、より伝わるような編集ができていれば「おっ!この動画は!」ってなるわけですよ。
あとは、YouTubeってところでお伝えするならば、再生回数を増やしたいとか、チャンネル登録者数を増やしたいとか、発信者側の目的がそれぞれあると思うんですよ。
そう考えたときに、やっぱり再生回数が増えるような編集ってのがあるわけで。
「視聴維持率を保つためにはどうしたらいいか」
「より多くの人が見て楽しめるような動画のテンポで編集するにはどうすべきか」
いろいろあるわけですよ。
「仕事を依頼した人が何を求めているのか」
そこをちゃんと理解して、それを叶えてあげられるような編集がされていたら
「うわっ! この人すごっ! ありがとうございます!」
みたいな感じになりますよね。
だから、ただ編集ソフトの使い方を覚えたレベルでは、仕事にならないわけですよ。
ただ、そのレベルでもできる仕事っていうのも一方ではあったりするわけですね。
でも、
それらは誰にでもできる仕事ってことで、そうなると、激しい価格競争の世界に飲み込まれていくしかなくなるんですね。
つまり、誰でもできる仕事は、どんどん単価が下がっていく一方になるわけです。
これは動画編集の世界に限らず、どの世界でも同じこと。
だからこそ、考えるべきは
「発注者はそもそも何をしてほしいと思っているのか」
「発注者がどうすれば喜ぶのか」
「発注してくれた人のゴールを達成するために、自分が何をすべきか」
ってことだと僕は思います。
たとえば、YouTubeの編集だったら、 YouTubeの動画をたくさん見て研究する必要があるし、テレビなど含めて動画のトレンドを把握する必要があるし、あとは文脈をちゃんと理解するってことも大事になってくるからコピーライティングを勉強しようとか。
こういう話をすると
「やべ~な。簡単に稼ぐのって無理だな~」
「わざわざパソコン買って、動画編集覚えたのに稼げないじゃん」
こんな感じで腐るのか?
それとも今日お伝えした3つの改善ポイントをやって選ばれる側の人間になるか?
これは、もうあなた次第です!
ということで、ぜひ頑張っていただきたいなと応援しています!
やっぱり、動画編集者は、まだまだ世の中に足りないので、動画編集ソフトを使えるようになっただけで仕事ができるか、みたいなレベルではなく、もう1ランク2ランク3ランクぐらい上がってほしいと思っております。
引き続き、弊社は優秀な動画編集者を探しておりますので「我こそは!」という方がいましたら、連絡いただけると嬉しいので、宜しくお願い致します!