流行り廃りってわけじゃないんですが、僕は時代によって、こういう人が活躍するって特徴がいくつかあると思っています。
その特徴を理解するためには、まずそもそもの話
「なぜ時代によって活躍する人が変わるのか?」
この疑問について考えていく必要があります。
もちろん色々な理由があるのは前提ですが、特に昨今であれば「情報に関する大きな変化」によって、人々の行動が大きく変化したことが大きな要因だと僕は考えています。
過去を振り返ってみると、インターネットが大衆化していなかった時代というのは、みんなテレビを見たり、雑誌を読んだりして情報を得ていたわけじゃないですか。
学校や会社での話題といえば、前日のテレビ番組の話で持ちきりだったわけですよ。
それが現代では、スマホの普及により、ネットやSNSの情報が主流となり、芸能人や著名人はもちろんのこと、そうではない個人の発信まで、ありとあらゆる情報が受け取るようになりました。
その結果、情報の賞味期限が短くなったというか、
情報の消化がめちゃくちゃ早くなりましたよね。
パッと流行って、パッと廃れるみたいな。
そして、その傾向はどんどん強くなっているように感じます。
ここでは個人名は伏せますが、2020年も誰々が炎上したみたいな出来事が、たくさんあったじゃないですか。
でも、いざ振り返ってみると「そんなこともあったなー」って、ほとんどの人が誰が炎上したかなんて忘れかけているわけですよ。
それほどまでに、個人における情報の消化量が増え、それにつれて消化スピードも速くなっていると言えます。
つい最近のことなのに、だいぶ昔のように感じられたりすることってありますよね?
この世界の情報が「どのように生まれて」「どのように人に広がって」「どのように消化されるか」っていう流れや構造自体が、この5年で、めちゃくちゃ変わった印象があります。
そうした現代の時代背景をふまえて、2021年は、いったいどんな人が活躍するのか?
その3つの特徴をお伝えしていきます。
まず1つ目は「挑戦する人」です。
コロナの影響ってのもあるかもしれませんが、社会全体が先行きの見えない今って、チャレンジしにくい時代なんですよね。
リスクを過度に恐れるし、世の中も閉塞感がある。
そんな時代だからこそ、何かにチャレンジする人は間違いなく応援されます。
到底うまくいかなそうなことだったり、「それバカじゃねーの⁉」などと言われるようなこと、そういったものにすべてを投げ打って、本気で挑戦する人が活躍する。
ただ、ここで大事なポイントが2つあります。
1つは
「挑戦の内容が我欲ではない」こと。
たとえば、「1億円稼ぎます!」なんて挑戦は、もうこれ我欲の極みじゃないですか。
そういうのは応援されないです。
そうではなくて「人間としての高みを目指す」とか「誰かのために何かをする」っていう、ちょっと抽象的な表現なんですが、そういう感じのことですね。
それも、いかにもわざとらしい理由とか、無理やり理由をつけたみたいなものは、ダメなわけですよ。
そういうのは「それ結局お前の利益のためじゃん」って絶対にバレますからね。
ようするに、純粋な挑戦をしている人が応援されます。
そして、2つ目のポイントが、その
挑戦の様子をしっかりと発信し続けることが非常に大事になります。
うまくいっていることも、うまくいっていないことも、嬉しい時も、しんどい時も、そのすべてを発信し続けましょう。
「挑戦を続ける」
「発信を続ける」
そうやって多くの人々を巻き込んで、それが大きな渦となって、結果的に「あの人すごい活躍しているよね」と言われる状況になるわけです。
2021年活躍する人の特徴、
2つ目は「語れるものがある人」です。
これは、別の表現をすると「長年打ち込んだものがある人」とも言えます。
「これからは個人の時代だ~」なんて言われてから、実際にはもう何年も経っているわけなんですが、これまではテレビや雑誌などのいわゆるマスメディアしか、情報発信ができない時代が続いてきたわけで、その頃の僕らは一方的な情報の受け手でしかなかったんですね。
そうした時代にインターネットが出現して、まずは2ちゃんねるのような掲示板やブログで個人が情報を発信できるようになっていきました。
そのなかでも、ブログは文章がうまい人の場所だった言えますね。
そして、そこからは、YouTubeが出てきたり、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSが流行り、あとはこれからくるであろう音声メディアが盛り上がりを見せているような感じだったりするわけです。
このように
表現方法が多種多様になったおかげで、そもそも発信しやすくなったし、誰もが自分にあったプラットフォームで発信ができるようになったわけです。
そうなると、やっぱり「語れるものがある人」や「長年にわたり打ち込んだことがある人」が脚光を浴びやすくなるのは当然のことだと思います。
だって、
語れるものというのは、一朝一夕でつくることができないからです。
10~20年などの長い年月をかけてやり続けた結果、語れるものが生まれるわけですね。
僕はあらゆるジャンルの職人さんを死ぬほどリスペクトしています。
一流の仕事って見とれてしまうじゃないですか。
そして、やっぱりなんですが、そうした
仕事について職人さんに話を聞いてみると、エピソードや物語、あまり知られていないような技術や知識なんかが、めちゃくちゃ面白かったりするわけですよ。
僕自身、天然石やジュエリーの仕事をしているので、ジュエリーのルースのカットとか、研磨している職人さんの動画はついつい見入ってしまいます。
とってつけたような技術ではなく、長年かけて身に付けた「職人のワザ」みたいなものが感じられるんですね。
もちろん、
もともと「職人のワザ」自体に価値はあったわけですが、YouTubeやSNSの発達によって、今後ますます、そうした「語れるもの」であったり「長年打ち込んで得たもの」が、日の目を浴びる時代になっていくと思います。
これまでの職人さんって、表現はちょっとあれなんですが、どうしても「裏方」みたいなイメージがあるわけですよ。
寡黙で頑固みたいな。
でも、寡黙で頑固だからこそ、長年その世界でやり込んできた人の重みというか魅力があるんですね。
今まではオモテの世界では見えていなかった「本当の実力」「本当の価値」を持った人たちが、活躍する時代になっていく。
つまり
「誰でも語れるわけではない」
「誰でもできるわけではない」
人としての希少性の高さこそが、活躍するための特徴になると言えます。
そして最後、
3つ目「周りの評価を無視して継続できる人」です。
これは2つ目の「挑戦している人」にもつながってきますが、
周りの評価、周りの目、周りの意見なんかを気にすると、結局は「普通になっちゃう」わけですよ。
「普通な人間」に興味を持つ人っていないですよね。
なので、自分がやろうと思ったことがあったら、周りの評価なんて無視して、ひたすらに継続することが非常に大事なってくるんですよ。
ここで、あなたに覚えておいてほしい3つのことがあります。
まず1つ目、
とにかく「継続」を最優先事項として意識してください。
何かをカタチにするためには「継続」しかありません。
やり続けた人だから、見える世界があるんですね。
そして2つ目、
「周囲の声は完全に無視する」です。
あなたは「イノベーター理論」という言葉をご存知ですか?
この「イノベーター理論」は、新しい商品・サービス、ライフスタイルや考え方などが世の中に浸透する過程を5つのグループに分類したマーケティング理論になります。
その5つのグループというのが
・イノベーター
・アーリーアダプター
・アーリーマジョリティ
・レイトマジョリティ
・ラガード
になります。
この図を見ていただけるとわかる通り、「アーリーアダプター」と「アーリーマジョリティ」の間には「キャズム」っていう大きな溝があると言われてるんです。
そして、この「キャズム」を超えると、一般的に知られてブームになるというわけです。
なので、当たり前な話なんですが、ブームになる前はみんな、イノベーターとかアーリーアダプターなわけですよ。
でも、
この段階では、周囲の誰も興味を示していないので、むしろ「そんなの意味ない」って言われてしまうことが多い。
だから、いかに周囲の評価や雑音などを無視できるかが、非常に重要なポイントになってくるんですね。
もし、これを読んでいるあなたが「これだっ!」ってものを見つけた場合は、
笑顔で正義面して足を引っ張ってくる周囲のヤツらに気をつけてくださいね。
最後の3つ目は、結構な勢いで、もう真理なんですが・・・
「のちに大成功する人には、必ず評価されない時期がある」
ってことを必ず覚えておいてください。
それも、結構長い時間、評価されないことが多い。
たとえば、今、映画「えんとつ町のプペル」で話題のキングコング西野亮廣さんだって、そうじゃないですか。
以前、西野さんは、ひな壇への出演を放棄したら、
業界関係者から「アイツは調子に乗っている」との批判され、それがそのまま世間に拡がって日本中から叩かれた経緯があって。
それで、自分のライブチケットをずっと手売りしていて、
「あいつ何やってんだ?」「そんなの意味あるのか?」って言われ続けていたわけですよ。
それも結構な期間。
でも、そこから今の大活躍があるわけじゃないですか。
あとは、江頭2:50、通称:エガちゃんも、そうだと思うんですね。
YouTubeのチャンネル登録者数が100万人を超えて、いまや、
ものすごい大活躍なわけですが、昔は評価されない時期があったんですね。
もともと一部の熱狂的なファンはいましたが、こうやってYouTubeで脚光を浴びて光の当たりまくる場所にいる芸人さんではなかったわけですよ。
見る範囲を広げてみると、たとえば、世界的な有名な画家のゴッホなんかは、生きている間はまったく評価されずに、死後めちゃくちゃ評価されるみたいなことだってある。
そういった事例は本当に色々なところにあるわけで。
爆発的に評価される人に限って、結構な期間評価されない時期が必ずあるんですね。
逆に評価されない時期って僕は結構大事だと思っていますし、それが長ければ長いほど、いい風が吹いてきた時に、一気にいい感じになるんだと思います。
オセロがひっくり返るように、一斉に黒が白になるみたいな感じで流れが変わるんです。
だからこそ、一時の周囲の評価や意見は気にしなくていい。
そんな細かいことは気にせず、自分の信念を持って継続できる人が活躍すると思っています。
2020年における新型コロナウイルスの爆発的感染流行で、世の中が大きく変わりました。
本当にとんでもなく変わったと言えます。
大きな変化に見舞われた次の年である2021年だからこそ、新しいスターが生まれるはずです。
次は、あなたがそんなスターになる番ですよ。
もちろん僕も頑張っていきますので。