結論から言うと
「田舎を捨てて出ていこう!」
ってことになるんですけど、今日はこの理由を解説していきます。
まず、僕らの性格って、どうやってつくられているか、知っていますか?
行動遺伝学の研究によると、「性格の半分は遺伝で決まっていて、もう半分は環境で決まる」と言われています。
親が外交的な性格であれば、自分も外交的な性格になりやすいみたいな感じで、生まれながらに、半分は遺伝子レベルで決まってるんですね。
実は頭の良さなんかも遺伝で決まったりしていて、うまくいく人は生まれた瞬間に決まっているわけです。
まあ、残酷といえば残酷ですけど、そんなもんなんですよ。
でも、性格に関していうと、決まっているのは、あくまで半分だけです。
半分が生まれ持って決まっていたとしても、もう半分は後天的に何とかできます。
先ほどお伝えした「残りの半分は環境で決まる」って話なんですけども、これは家庭環境の影響って実はほとんどなくて、それ以外の環境の影響が大きいことがわかっているんですね。
家庭外の環境というのは、学生時代だったら「学校での環境」であり、もっと言えば「学校での友達関係」です。
この友達関係によって、性格がつくられているんですよ。
これは人間が進化する過程でインプットされていて、自分が所属する集団の中で自分の子孫を残しやすくするために、何かで特徴を立たせて「私は他と違うんだよ」って、それぞれ個性が生まれていくわけで、その間に性格が形成されていくんですね。
別の言い方をすると、環境における自分の最適なポジションを自然とつくっていく、その段階で性格がつくられているというわけです。
田舎に残っていると、人間関係が地域にめちゃくちゃ縛られるじゃないですか。
そこに縛られると、中学校時代のポジションを、大人になっても引き継ぎ続けることになるんです。
もし、これを読んでいるあなたが、中学校時代はクラスの人気者でイケイケな感じだとしたら、今でもその人間関係の中で生きているわけなので、イケイケのままだし、わりと充実した人生になっていると思うんです。
でも、もし中学校の時に日陰方面の人間だとしたら、今でも、そのポジションって壊れずに日陰の感じのままだと思うんですよ。
しかも、その時のポジションに最適化された性格のままなので、何かにチャレンジしたり、何かに成功するような性格ではないはずなんです。
性格は周囲との関係性の中でつくられ、性格が自分の行動と振る舞いを生み出します。
なので、生まれ育った田舎に残っている限り、地元の人間関係がずっと継続して、あなたのポジションや性格も、そのまま固定されてしまうというわけです。
パッとしないヤツは、ずっとパッとしない。
これを打破するためには、生まれ育った田舎を捨てるしかありません。
どうですか?
何となく、そんな気がしませんか?
ここで大事なのは、環境が性格を決めるので、新しい環境に行った時に、わざわざ自分から前の性格を役割として果たさなくてもいいということです。
これまでの環境で日陰な感じで過ごしていたとしても、新しい環境では、いったんリセットして、好きな自分になっていい。
新しい環境でポジションができれば、今度はそれがあなたの新しい性格になります。
これ本当にマジです。
なぜなら僕がそうだったからです。
僕は、高校まで秋田県、大学で新潟県、就職で東京に行きました。
地元では完全にパッとしない感じで、クラスのヒエラルキーで上のほうの人間でもないし、むしろ下のほうだったと自覚してます。
成人式で地元に帰ったときなんて、友達が誰もいなくて1人で会場行きましたからね。
そんなレベルなわけです。
つまり「陰キャラ」ですよ。
しかし、大学で新潟に行ったら、環境がガラッと変わりました。
大学って、いろんなところから、いろんな人たちが集まってくるから、それも良かったんだと思います。
そこで新しい自分になれたし、就職して東京に行ったら、さらに変わりました。
そもそも田舎にいた時の僕の性格って、今みたいにYouTubeでみんなの前で話したり、大勢のコミュニティメンバーを引っ張るようなリーダーシップがあるような感じではなかったわけですね。
だから、環境変えるのって、めちゃくちゃ効果あるんですよ。
こういう話をすると、大学デビューとか社会人デビューとか言うヤツもいますけど関係ないですよ。
デビューしたらいいんですよ。
大学デビュー、社会人デビュー、上等ですよ!
そこから、まったく新しい人生が始まりますからね。
もし、これを読んでいるあなたが、今の自分に納得いってないのであれば、生まれ育った田舎に残って、その環境と人間関係をずっと継続しているのが原因である可能性があります。
田舎にいたまま、その人間関係を断ったとしてもダメなんですよ。
新しい環境に入らないと、新しい性格にならないわけですからね。
経営コンサルタントとして有名な大前研一さんの言葉に次のようなものがあります。
人間が変わる方法は3つしかない。これって本当にその通りだと思うんですよ。
1番目は「時間配分」を変える。
2番目は「住む場所」を変える。
3番目は「付き合う人」を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは、決意を新たにすることだ。
『時間とムダの科学』より引用
生まれ育った田舎に住んでいる限り、住む場所も、付き合う人間も、絶対に変わらないわけですよね。
僕はもう5年くらい地元に帰っていないんですけど、地元に帰ると、人間関係というか、そこでの会話も中学校時代から変わってなくて超つまんないんですよ。
でも、それって当たり前だなって思ったんです。
なぜなら、僕はその環境では日陰の役割を果たしていたから、地元に帰ったら、またその役割を果たさなきゃいけないわけで。
そして、地元の人間たちは、それぞれがそれぞれの役割を果たし続けようとするためにずーーーっと同じような関係性だったり、ずーーーっと同じような会話が繰り広げられているわけですよ。
だから、僕は帰省するとかって、あんまり気が進まないんですよね。
僕自身、新しい環境で自分が満足する役割を果たして、満足する人生を送っているので、昔のつまらない環境で、つまんない役割なんて、やりたいわけないじゃないですか。
でも、あなたは小学校・中学校時代からずっと、その役割を果たしているのかもしれない。
その可能性はありますよね。
よく言われるのが、「田舎って働く場所がないから、都会に出ていった若者が戻ってこない」みたいな話あるじゃないですか。
でも、それって絶対に違いますからね。
もう、あのヒエラルキーの中に戻りたくないだけですよね。
いくら外に出て、何かを勉強して「力をつけた!」となっても、戻ったら同じなんですよ。
だから、帰りたいなんて1ミリも思わない。
あと、単純に帰省してもヒマですしね。
それくらい、環境を変えて、人間関係を変えたら、自分の性格が変わって、人生が変わるということです。
「自分探しの旅」とか言って、海外に行く人って結構いるじゃないですか。
昔は、そういった感じの人を小馬鹿にしてましたけど、今となっては超意味があることだと思います。
海外に行っても、その後に元の環境に戻ってしまったら意味ないんですけど、今の環境から大きく変わる場所に行くことは絶対に意味があります。
その土地に縛られていることによって、自分すらも縛られてしまうわけなので、海外を旅すると、そういったあらゆる縛りから解放されますからね。
物理的にも、精神的にも解放され、新しい自分に出会える可能性が高まります。
ということで、もしかしたら、今あなたがうまくいっていない原因は、生まれ育った田舎で昔から続く人間関係の中で、イケていない役割を果たし続けているからかもしれません。
性格というのは、一生同じではなくて、環境によって変わりますし、これまでの性格は環境が変わった時に捨てることができます。
いつからでも性格は変えられるし、それによって行動や結果を変えることができます。
今日の話に心当たりがある人は、今すぐ田舎を捨てましょう。
これが、現状を打破して、結果を手にするには一番良い方法かもしれないと、僕は本気で思っています。